最近CPUがアイドルまたは低負荷状態が多いので消費電力下げれないかと思い、ハイパースレッディングを無効化したらどうなるかと試してみました。
ハイパースレッディング・テクノロジー(Hyper-Threading / HT)とは
各コアでひとつ以上のスレッドを実行可能にするハードウェア・イノベーションです。スレッドが多ければ、その分より多くの作業を同時に行うことができます。
ハイパースレッディングの機能 インテル® ハイパースレッディング・テクノロジーが有効になっている場合、CPU は物理的なコアひとつごとに 2 つの実行コンテキストを露出します。
これは、ひとつの物理的コアが 2 つの「ロジカルコア」として働き、異なるソフトウェア・スレッドを処理することができるということを意味します。
タスクマネージャーなどでは物理コア6であれば12コアあるように見えます。
一人に隙間時間活用して二人分仕事頑張ってね感じだと思っていたので無効化したら消費電力削減できるのではないか?・・・と検証
使用したCPU、検証状況
Core i5-11400
・コア数:6コア
・スレッド数:12スレッド
・定格クロック:2.6GHz
・ターボブーストクロック(シングル):4.4GHz
・ターボブーストクロック(オールコア):4.2GHz
・3次キャッシュ:12MB
・TDP:65W
・プロセスルール:14nm
その他パーツ・・・SSD2台、HDD2台、グラフィックボード無し。
※CPU設定以外は変更しないので詳しいパーツ情報は省きます。
OCCTというソフトを使用して負荷を100%かけた状態で30分ほど回してHT有効化と無効化を比較、アイドル状態でのHT有効化と無効化を比較しました。
HT有効化高負荷
CPU最大温度:72~80℃
CPU平均温度:63.92~69.42℃
CPUパッケージ消費電力:最大91.10W 平均:77.12W
CPU電圧:1.143V
ワットチェッカー:145W
HT無効化高負荷
CPU最大温度:75~80℃
CPU平均温度:61.11~64.73℃
CPUパッケージ消費電力:最大87.45W 平均:69.33W
CPU電圧:1.142V
ワットチェッカー:136W
HT有効化低負荷
CPU電圧:0.708V
ワットチェッカー:約33W
HT無効化低負荷
CPU電圧:0.708V
ワットチェッカー:約32W
結果
アイドル時の消費電力はほぼ変化なし。
高負荷時は温度、消費電力ともに下がりますが、無効化することで処理能力が低下するため有効化のままにしました。
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